まさに、人間万事塞翁が馬

 高校卒業と共に上京し、某大学へ進学した友人A。卒業後、東京でクリエイター系の就職口を見つけ、もう向こうに定住するのだろうな、と思っていました。しかし、残業は午前様(この業界には当然のことらしいのですが)、さらにはっきりとものを言ってしまうAの性格が原因で、上司や一部の同僚との折り合いが悪くなった模様。最後のほうは、なんと勤務中に職場の電話機を使い(本人は「大丈夫」と言っていたのですが…。)わたしの携帯にかけてきて、「辞めたい」「やっていられない!」等、愚痴をこぼしていました。それでも口調を聞く限りでは深刻さはなく、仕事自体にもやりがいを感じていたようなので、わたしはさほど心配していませんでした。しかし、ある日元気のない様子の彼女から電話があり、「どうしたの?」と訊くと、「クビになることになった」と…。

 話を聞くと、彼女と折り合いの悪かった上司から解雇通告がなされたのだそうで…。その上司がかなりのワンマン体質らしいという話はAの話で伝え聞いていたのですが、彼女が言われた内容を要約すると、「俺(Aの上司)がお前(A)を気に入らないからやめろ」ということらしかったです。その後、Aは地元へ帰ってくることになりました。わたしたちの地元は都心とは異なり、就職口の絶対数が少ないので、彼女のスキルを活かせるような求人はなかなか見つからず、結局アパレル系の販売員に落ち着きました。しかし、新しい職場は本人の性分にとても合っているようで、今でもAは生き生きと仕事をしています。人生、何が幸いするかわかりませんね。